“一炊”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いっすい50.0%
いつすゐ25.0%
ひとかし25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宣る玄斎とかいう入道に惜しいところでさえぎられたのも今から思えば一炊いっすいの夢のほんの一ときの栄華であった。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
民子たみこ一炊いつすゐゆめむすばず。あけがたかぜいだ。
雪の翼 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
一日尺八をふいて、人の門辺かどべに立っても、ようよう貰うところは、一炊ひとかしぎの米と濁酒どぶろくの一合のしろが関の山じゃ。……そ、それを無断であかの他人のおのれらに食われてたまろうか。かやせ! かやせ!
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)