“藁布団”の読み方と例文
読み方割合
わらぶとん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
雪子が折り畳み式になった寝台用の藁布団わらぶとんの上にパンヤの敷布団を二枚重ね、悦子の寝台とほぼ同じ高さに寝床を敷かせて寝るようにした。
細雪:01 上巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
初さんが出してくれたものを見ると、三斗俵坊さんだらぼっちのような藁布団わらぶとんひもをつけた変挺へんてこなものだ。自分は初さんの云う通り、これを臀部でんぶしばりつけた。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
山小屋のぢいは、早く雨戸を立てゝ藁布団わらぶとんの中へもぐりこみました。まくらもとには、うす暗い置ランプがともつてゐます。時をり戸のすき間から風が吹きこんで来て、ランプのはゆら/\と動きます。
天童 (新字旧仮名) / 土田耕平(著)