“わらぶとん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
藁蒲団66.7%
藁布団33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その日蔽いの下にあたる舗石の上に、白い藁蒲団わらぶとんが敷いてあった。そしてその上に、やはり真白な毛布にくるまった一人の若い紳士が横たわっていたのである。
大英国はうらやむべき国よなどひそかに思ひ申しさふらふ。この甲板かふばん藁蒲団わらぶとん敷き詰めて角力すまふの催しなどもありしよしにさふらふ。私の室づきの山中は五人抜きの勝利を得しよしさふらふ
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
山小屋のぢいは、早く雨戸を立てゝ藁布団わらぶとんの中へもぐりこみました。まくらもとには、うす暗い置ランプがともつてゐます。時をり戸のすき間から風が吹きこんで来て、ランプのはゆら/\と動きます。
天童 (新字旧仮名) / 土田耕平(著)
が、人の住んでいるらしい、燈火ともしびの明るい猪小屋を見るや、にわかにそれが感じられた。白湯さゆぐらいはあそこにもあるだろう、藁布団わらぶとんぐらいはあそこにもあるだろう。ほんの少しの間休んで行きたい。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)