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塩瀬
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しおぜ
ふりがな文庫
“
塩瀬
(
しおぜ
)” の例文
地質は多分
塩瀬
(
しおぜ
)
であろう、表は上の方へ紅地に白く
八重梅
(
やえうめ
)
の
紋
(
もん
)
を抜き、下の方に
唐
(
から
)
美人が高楼に
坐
(
ざ
)
して琴を
弾
(
だん
)
じている図がある。
吉野葛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
金ピカの
塩瀬
(
しおぜ
)
を色気よく高々と
背負
(
しょ
)
っているのだから、ウッカリした男の眼には十四五ぐらいにしか、うつらないでしょうよ。
ココナットの実
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
赤いてがらの細君は帯の間から
塩瀬
(
しおぜ
)
の
小
(
ちいさ
)
い
紙入
(
かみいれ
)
を出して、あざやかな発音で静かに
深川の唄
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
すると向うから、
襷
(
たすき
)
がけの女が駈けて来て、いきなり
塩瀬
(
しおぜ
)
の
五
(
いつ
)
つ
紋
(
もん
)
をつらまえた。
野分
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
埃及
(
エジプト
)
模様の
塩瀬
(
しおぜ
)
の丸帯に
翡翠
(
ひすい
)
の帯留めをしているのですが、シュレムスカヤ夫人の境遇に同情を寄せ、しきりに彼女を褒めちぎっているのはこの婦人の方なのでした。
痴人の愛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
▼ もっと見る
塩瀬
(
しおぜ
)
は羽織が大事だから引かれながら行く、
途端
(
とたん
)
に高柳君に突き当った。
野分
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
ちいさな
紅
(
あか
)
い
塩瀬
(
しおぜ
)
の
袱紗
(
ふくさ
)
を二つにたたんで両端を持ってぴったり口にふたをするのでござりましたがそういう時はいつもの童顔が幼稚園の子供の顔のようにみえて
二十
(
はたち
)
を
蘆刈
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
塩
常用漢字
小4
部首:⼟
13画
瀬
常用漢字
中学
部首:⽔
19画
“塩”で始まる語句
塩梅
塩
塩辛
塩煎餅
塩鮭
塩沢
塩冶
塩山
塩釜
塩尻