“一直”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いちなお80.0%
いちなほ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小菊の主人と一直いちなお朋輩ほうばいであった人が、この土地で一流の看板で盛っていて、売りものがあるから、おやりなさいといってくれるので、松島と小菊はそこへ渡りをつけ
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
この女の人を、のちにおっぽりだしたので、『万朝報』でたたかれて、美妙斎は失脚の第一歩を踏んだのだったが、留女を落籍した日は暴風の日であって、一直いちなおから料理をとって祝った。
田沢稲船 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
それが晴代の最近の住替すみかへの動機だつたが、或る日一直いちなほからかゝつて、馴染なじみだと言ふので行つてみると、土地の興行界の顔役や請負師らしい男が五六人頭をそろへてゐるなかに
のらもの (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)