“肌触”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はだざわ85.7%
はだざは14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
京は冬でも風がなくって静かなせいか夜気の肌触はだざわりは身を切るように冷たくっても、ほの白く露霜を置いた、しっとりとした夜であった。
霜凍る宵 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
幸子は自分の住んでいる蘆屋あたりの空の色や土の色の朗かさ、空気の肌触はだざわりの和やかさを想い浮かべた。
細雪:02 中巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
肌触はだざはりに荒い感じがあつて、何うかするとひどい恐い目をするのだつたが、晴代に失恋の悩みを聴いてもらつたところから、親しみが生じて、料理を特別に一皿作つてくれることも屡々しば/\あつた。
のらもの (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)