“あほ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:アホ
語句割合
阿呆67.6%
阿房9.5%
8.1%
5.4%
2.7%
仰飮1.4%
安保1.4%
煽飲1.4%
阿保1.4%
1.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今、私はこの年輩となって、なお阿呆あほらしくも、この囃子連中は芝居のチョボの如く、私の頭の一隅いちぐうに控えている。
楢重雑筆 (新字新仮名) / 小出楢重(著)
この細君が後年息を引き取る時、亭主の坂田に「あんたも将棋指しなら、あんまり阿呆あほな将棋さしなはんなや」と言い残した。
可能性の文学 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
太子はいつまで働いてもらちが明かず、阿房あほらしくなって妃におくるる数日、これまた帰国し、サア妃を打とうと取り掛かる。
ロメーンズの『動物の智慧』十一章に挙げた諸例を見ると、豕を阿房あほの象徴とするなどは以てのほかと見える。
茶屋ちやゝうらゆく土手下どてした細道ほそみちおちかゝるやうな三あほいでけば
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
賓人まれびとよ、おねがひでござります。』と兩手りやうてあはせてわたくしあほた。
勝手元かつてもとには七りんあほおと折々をり/\さわがしく
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
三千代は急に団扇うちはを取つてそでしたあほいだ。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
くろくそめてまゆあほひとで、そのにはなみだがあつた。
桜さく島:見知らぬ世界 (新字旧仮名) / 竹久夢二(著)
あほんだそらにはなにもないではないか。
飮むといふのでは、まだ酒を解さぬ人である。仰飮あほるなどは、愚の沙汰だ。よく酒量を誇つて大杯で鯨飮をやつて痛快がる人があるが、小便の逆さま事にひとしい藝である。
折々の記 (旧字旧仮名) / 吉川英治(著)
武蔵七党の一つ、丹党の一族安保あほ丹三郎たんざぶろう忠実ただざねが彼を守った。そして義貞の南下の日を待ったのである。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
索莫さくばくたるひとみで、味方の陣をながめわたし、そばにいる長崎時光、城ノ越後守、安東高貞あんどうたかさだ安保あほ道勘どうかん、塩田陸奥守らの副将たちの顔へ、
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
こなひだの事、久世氏はある宴会でいつものやうにさんざ酒を煽飲あほつたので、酔気よひけざましに廊下へ出た。すると、出会であひがしらにそこを通りかかつた一人の男が薄暗い襖のかげから、
「何をいふか、この阿保あほッ。あの草履はそんな安いもんぢやねェ。金巾かなきんの緒がすがつてただ。」
良寛物語 手毬と鉢の子 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)
筆太ふでぶとに「此内このうち汁粉しるこあり」としたゝめてあり、ヒラリ/\と風であほつてつたから
士族の商法 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)