“あほ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:アホ
語句割合
阿呆68.5%
仰7.9%
阿房7.9%
煽5.6%
青4.5%
安保1.1%
仰飮1.1%
煽飲1.1%
阿保1.1%
飜1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「女(おなご)ほど詰らんもんおへんな、ちょっとええ目させて貰(もろ)たと思(おも)たら十九年の辛棒や。阿呆(あほ)らし! なんぼ銭(ぜぜ)くれはってももう御免どす」
高台寺 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
仰(あを)いで高(たか)い処(ところ)に朱(しゆ)の欄干(らんかん)のついた窓(まど)があつて、そこが母様(おつかさん)のうちだつたと聞(き)く、仰(あほ)いで高(たか)い処(ところ)に朱(しゆ)の欄干(らんかん)のついた窓(まど)があつてそこから顔(かほ)を出(だ)す
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
釈迦(しゃか)の弟子の中で迦留陀夷(かるだい)というのが、教壇の上で穢語(えご)を放って今に遺り伝わっているが、迦留陀夷のはただ阿房(あほ)げているので、増賀のは其時既に衰老の年であったが
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
自慢(じまん)も交(ま)じる親切(しんせつ)に螢火(ほたるび)大事(だいじ)さうに挾(はさ)み上(あ)げて、積(つ)み立(た)てし炭(すみ)の上(うへ)にのせ、四邊(あたり)の新聞(しんぶん)みつ四つに折(を)りて、隅(すみ)の方(ほう)よりそよ/\と煽(あほ)ぐに、いつしか是(こ)れより彼(か)れに移(うつ)りて
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
歸(かへ)れば襟(ゑり)に腮(あご)を埋(うづ)めてしのびやかに吐息(といき)をつく、良人(おつと)の不審(ふしん)を立(た)つれば、何(ど)うも心(こゝろ)惡(わる)う御座(ござ)んすからとて食(しよく)もようは喰(た)べられず、晝寢(ひるね)がちに氣不精(きぶせう)に成(な)りて、次第(しだい)に顏(かほ)の色(いろ)の青(あほ)きを
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
索莫(さくばく)たるひとみで、味方の陣をながめわたし、そばにいる長崎時光、城ノ越後守、安東高貞(あんどうたかさだ)、安保(あほ)ノ道勘(どうかん)、塩田陸奥守らの副将たちの顔へ
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
武蔵七党の一つ、丹党の一族安保(あほ)ノ丹三郎(たんざぶろう)忠実(ただざね)が彼を守った。そして義貞の南下の日を待ったのである。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
仰飮(あほ)るなどは、愚の沙汰だ。よく酒量を誇つて大杯で鯨飮をやつて痛快がる人があるが、小便の逆さま事にひとしい藝である。
折々の記 (旧字旧仮名) / 吉川英治(著)
こなひだの事、久世氏はある宴会でいつものやうにさんざ酒を煽飲(あほ)つたので、酔気(よひけ)ざましに廊下へ出た。すると、出会(であひ)がしらにそこを通りかかつた一人の男が薄暗い襖のかげから
「何をいふか、この阿保(あほ)ッ。あの草履はそんな安いもんぢやねェ。金巾(かなきん)の緒がすがつてただ。」
良寛物語 手毬と鉢の子 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)
小川町辺(をがはまちへん)の去(さ)る御邸(おやしき)の前(まへ)を通行(つうかう)すると、御門(ごもん)の潜戸(くゞりど)へ西(にし)の内(うち)の貼札(はりふだ)が下(さが)つてあつて、筆太(ふでぶと)に「此内(このうち)に汁粉(しるこ)あり」と認(したゝ)めてあり、ヒラリ/\と風で飜(あほ)つて居(を)つたから
士族の商法 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)