“あほ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:アホ
語句割合
阿呆67.9%
阿房8.6%
7.4%
6.2%
3.7%
安保1.2%
仰飮1.2%
煽飲1.2%
阿保1.2%
1.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
阿呆あほらしくて見ていられねえや、おい藤作が上杉家の附け人になって出てくるんだよ、そいつがお前、清水一角と名前まで変っていやがるんだからおかしくって」
本所松坂町 (新字新仮名) / 尾崎士郎(著)
おなごほど詰らんもんおへんな、ちょっとええ目させてもろたとおもたら十九年の辛棒や。阿呆あほらし! なんぼぜぜくれはってももう御免どす」
高台寺 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
「何んやこんなもん、こんなとこへ持つて來るんやない。彼方あつちへ置いといで、阿呆あほんだら。」とめづらしくお駒を叱つて、眼にかどてた。
天満宮 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
しかし以前はさっぱり取るに足らぬように言った日本の三絃を、音楽の最も発達した一つと認め、日本の香道をも彼らに解らぬながら立派な美術と見る論者も西洋に出でおるから、皆まで阿房あほでないらしい(『大英百科全書エンサイクロペジア・ブリタンニカ』十一版、美術と音楽の条参照)。
賢人憂苦多く阿房あほは常に飛び廻るようなものか。
釈迦しゃかの弟子の中で迦留陀夷かるだいというのが、教壇の上で穢語えごを放って今に遺り伝わっているが、迦留陀夷のはただ阿房あほげているので、増賀のは其時既に衰老の年であったが、ふたたび宮闈などに召出されぬよう斬釘截鉄的ざんていせってつてきに狂叫したのだとも云えば云えよう。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
あほざまにまなこをつむり、
夏は青い空に…… (新字旧仮名) / 中原中也(著)
その有りさまにアレートスよろめきあほに倒れ伏す。
イーリアス:03 イーリアス (旧字旧仮名) / ホーマー(著)
うだツたかな。」とそらとぼけるやうに、ちらと空をあほぎながら、「とすりや、そりやおれがお前をえらんだのぢやない、俺の若い血がお前にれたんだらう。」
青い顔 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
勝手元かつてもとには七りんあほおと折々をり/\さわがしく
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
店は二けん間口の二階作り、軒には御神燈さげてじほ景気よく、空壜あきびんか何か知らず、銘酒あまた棚の上にならべて帳場めきたる処もみゆ、勝手元には七輪をあほぐ音折々に騒がしく
にごりえ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
いえ/\。あほそら
をんなかたほヽをよせると、キモノの花模様はなもやうなみだのなかにいたりつぼんだりした、しろ花片はなびら芝居しばゐゆきのやうにあほそらへちら/\とひかつてはえしました。
桜さく島:見知らぬ世界 (新字旧仮名) / 竹久夢二(著)
あほんだそらにはなにもないではないか。
索莫さくばくたるひとみで、味方の陣をながめわたし、そばにいる長崎時光、城ノ越後守、安東高貞あんどうたかさだ安保あほ道勘どうかん、塩田陸奥守らの副将たちの顔へ、
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
飮むといふのでは、まだ酒を解さぬ人である。仰飮あほるなどは、愚の沙汰だ。よく酒量を誇つて大杯で鯨飮をやつて痛快がる人があるが、小便の逆さま事にひとしい藝である。
折々の記 (旧字旧仮名) / 吉川英治(著)
こなひだの事、久世氏はある宴会でいつものやうにさんざ酒を煽飲あほつたので、酔気よひけざましに廊下へ出た。すると、出会であひがしらにそこを通りかかつた一人の男が薄暗い襖のかげから、
「何をいふか、この阿保あほッ。あの草履はそんな安いもんぢやねェ。金巾かなきんの緒がすがつてただ。」
良寛物語 手毬と鉢の子 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)
筆太ふでぶとに「此内このうち汁粉しるこあり」としたゝめてあり、ヒラリ/\と風であほつてつたから
士族の商法 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)