“あおむ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
仰向93.3%
仰3.7%
仰臥1.1%
上向0.4%
仰反0.4%
俯向0.4%
傾向0.4%
真仰向0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「またやんちゃんが始まるな、」と哲学者は両手で頤(おとがい)を支えて、柔和な顔を仰向(あおむ)けながら、若吉を瞶(みつ)めて剃立(そりたて)の髯(ひげ)の痕(あと)を撫(な)で廻す。
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それは息もないようなしずかな寝姿であり、見る目憚(はばか)らぬこどものように仰(あおむ)き踏みはだかった無邪気な寝姿でもある。
富士 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
漸々(だん/″\)探り寄って春部が仰臥(あおむ)けざまに寝ている鼻の上へ斯う手を当てゝ寝息を伺いました。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
上向(あおむ)けになつて、すや/\と眠つてゐるんだけれど、妾、その顔を暫く見てゐたら何となく気の毒になつてしまつて、そうツと出て来ちやつたけれど
夜の奇蹟 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
彼は背伸びでもするように、顔だけ仰反(あおむ)けにしてこっちを見た。
柳橋物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
抜けつ潜(くぐ)りつ、こやの軽いのにゃ飽倦(あぐね)ッちゃって、二人とも大汗になって、トド打掴(ふんづかま)え、掛けたのを外しにかかると、俯向(あおむ)けに倒れながら、まだ抵抗(てむか)う気だ。
わか紫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
暑いじゃないかと言葉を掛けて、そのまゝ傾向(あおむ)きに大の字なりに成(なっ)て倒れた。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
朱の盤 (真仰向(あおむ)けに承塵(てんじょう)を仰ぐ)屋の棟に、すでに輿(かご)をばお控えなさるる。
天守物語 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)