“剃立”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そりたて57.1%
そりた42.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「またやんちゃんが始まるな、」と哲学者は両手でおとがいを支えて、柔和な顔を仰向あおむけながら、若吉をみつめて剃立そりたてひげあとで廻す。
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
だが剃立そりたての顔が学者に似合はない事もあるやうに、どうかすると本に食中しよくあたりをする画家ゑかきもある事を忘れてはならない。
話の波が、また中央まんなかかへつて来た。が、頭を青々と剃立そりたてた生若なまわかい坊さんは、勿体もつたいぶつた顔にちよいと微笑を浮べただけで何とも答へなかつた。
野の哄笑 (新字旧仮名) / 相馬泰三(著)
笠を取るまではそんなに眼につかなかったけれども、笠を取って見ると米友の剃立そりたての頭が、異彩を放っていることがよくわかるのであります。