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剃立
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そりたて
ふりがな文庫
“
剃立
(
そりたて
)” の例文
「またやんちゃんが始まるな、」と哲学者は両手で
頤
(
おとがい
)
を支えて、柔和な顔を
仰向
(
あおむ
)
けながら、若吉を
瞶
(
みつ
)
めて
剃立
(
そりたて
)
の
髯
(
ひげ
)
の
痕
(
あと
)
を
撫
(
な
)
で廻す。
湯島詣
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
だが
剃立
(
そりたて
)
の顔が学者に似合はない事もあるやうに、どうかすると本に
食中
(
しよくあた
)
りをする
画家
(
ゑかき
)
もある事を忘れてはならない。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
何時
(
いつ
)
迄
(
まで
)
立
(
た
)
つてゐても
音沙汰
(
おとさた
)
がないので、
宗助
(
そうすけ
)
は
不思議
(
ふしぎ
)
な
思
(
おも
)
ひをして、
又
(
また
)
庫裡
(
こり
)
を
出
(
で
)
て
門
(
もん
)
の
方
(
はう
)
へ
引返
(
ひきかへ
)
した。すると
石段
(
いしだん
)
の
下
(
した
)
から
剃立
(
そりたて
)
の
頭
(
あたま
)
を
青
(
あを
)
く
光
(
ひか
)
らした
坊
(
ばう
)
さんが
上
(
あが
)
つて
來
(
き
)
た。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
いつまで立っていても
音沙汰
(
おとさた
)
がないので、宗助は不思議な思いをして、また庫裡を出て門の方へ引返した。すると石段の下から
剃立
(
そりたて
)
の頭を青く光らした坊さんが上って来た。
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
剃
漢検準1級
部首:⼑
9画
立
常用漢字
小1
部首:⽴
5画
“剃”で始まる語句
剃
剃刀
剃髪
剃髮
剃手
剃痕
剃落
剃跡
剃附
剃杭