“剃落”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そりおと75.0%
すっこ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
楯彦氏は白布きれの下から手を出して、剃落そりおとされた自分の頭にそつと触つてみた。頭は茶碗のやうに冷かつた。
かねて岸本にはこの旅を終る頃にげたいと考えて置いたことが有った。巴里を引揚げる頃が来たら自分のひげ剃落そりおとしてしまおう、そして帰国の途に上ろうと考えていた。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
其の心が虫よりも小せえからおら愍然かわいそうでなんねえから意見を云うだ、えゝか、そんなに急いで獄門になりたがらねえで、旦那様が二十両下さればさいわえだアから、頭でも剃落すっこかして出家になるか
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)