“あふむ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:アフム
語句割合
仰向88.5%
5.8%
鸚鵡3.8%
俯向1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そのくらゐのことア、おれも感づいてゐらア、ね——然し、病氣はどんなだ」と、仰向あふむけにだらけさせてゐたからだを横に寢返りする。
泡鳴五部作:04 断橋 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
紀昌きしやうこゝにおいて、いへかへりて、つまはたもとあふむけにして、まなこみひらいていなごごとく。二年にねんのち錐末すゐまつまなじりたつすといへどまたゝかざるにいたる。いてもつ飛衞ひゑいぐ、ねがはくはしやまなぶをん。
術三則 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
平次は鸚鵡あふむ返しに言ひましたが、お春、お玉二人の母娘おやこをのぞけば殘るのは、下女のお徳と、お玉の姉のお粂だけ、そのお徳は主人のお玉の命を狙ふ筈もなく、殘るお粂は
銭形平次捕物控:311 鬼女 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
床はまだ敷かなかつた樣子、座蒲團の上へ俯向あふむきになつた恰好で、傷は前から二箇所。いづれも咽喉のどを突いたものですが、血潮の凄まじさは、大動脈を切つたのが致命傷になつたためでせう。