“あおむけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
仰向86.4%
仰臥6.1%
仰反6.1%
1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大尉はそこでもう大の字に仰向あおむけに寝ころがってしまって、そうして、空の爆音にむかってさかんに何やら悪口をいっていました。
貨幣 (新字新仮名) / 太宰治(著)
そして、其の大きな男のうしろにもおうこで差し担ったあじかが来ていたが、それにも人夫の一人が頭と一方の足端あしくび衣片きれでぐるぐる巻きにして仰臥あおむけに寝かされていた。
海神に祈る (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
兵馬はいきなり燗徳利かんどっくりを取ると、盃洗はいせんへあけてぐぐぐと呷りつけたが、——どう思ったかそのままごろりと仰反あおむけに倒れて
初午試合討ち (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
けげんな顔をあおむけけている伴人ともびとらに、柔和な笑顔を向けた。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)