“衣片”の読み方と例文
読み方割合
きれ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其の人夫の先頭に立った大きな男の背には一人の人夫が負われて、襦袢じゅばん衣片きれで巻いたらしい一方の手端てくびを其の男の左の肩から垂らしていた。
海神に祈る (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
そして、其の大きな男のうしろにもおうこで差し担ったあじかが来ていたが、それにも人夫の一人が頭と一方の足端あしくび衣片きれでぐるぐる巻きにして仰臥あおむけに寝かされていた。
海神に祈る (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)