トップ
>
仰臥
>
あおむけ
ふりがな文庫
“
仰臥
(
あおむけ
)” の例文
書記は
仰臥
(
あおむけ
)
に倒れて手足を突張り、
咽
(
のど
)
には
匕首
(
あいくち
)
が突刺さって、顔色は紫色に変っていた。そして口からは一線の生血がタラタラと流れて
水晶の栓
(新字新仮名)
/
モーリス・ルブラン
(著)
そして、其の大きな男の
後
(
うしろ
)
にも
枴
(
おうこ
)
で差し担った
簣
(
あじか
)
が来ていたが、それにも人夫の一人が頭と一方の
足端
(
あしくび
)
を
衣片
(
きれ
)
でぐるぐる巻きにして
仰臥
(
あおむけ
)
に寝かされていた。
海神に祈る
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
茂之助は
仰臥
(
あおむけ
)
になって横目で二人の様子を見ながら、
空鼾
(
そらいびき
)
を掻く
中
(
うち
)
に、
余
(
あと
)
の二人もグウー/\と寝て居ます。
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
宿泊人
(
とまりゅうど
)
の
鼾
(
いびき
)
がぐう/\、往来も
大分
(
だいぶ
)
静かになりますと、ボンボーン、ばら/\/\と
簷
(
のき
)
へ当るのは
霙
(
みぞれ
)
でも降って来たように寒くなり、襟元から風が入りますので、
仰臥
(
あおむけ
)
に寝て居りますと
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
権兵衛は
仰臥
(
あおむけ
)
になっていた。夜はもう
白
(
しら
)
じらと明けていた。
海神に祈る
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
“仰臥”の意味
《名詞》
仰向けに寝ること。
(出典:Wiktionary)
仰
常用漢字
中学
部首:⼈
6画
臥
漢検準1級
部首:⾂
8画
“仰臥”で始まる語句
仰臥漫録