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あほ
『
實は
先刻急に
思ひ
立つて、
此兵曹と
共に
遊獵に
出たのが、
天幸にも
君等をお
助け
申す
事になつたのです。』と
言ひながら、
大空を
仰ぎ
見て。
仰いで
高い
処に
朱の
欄干のついた
窓があつて、そこが
母様のうちだつたと
聞く、
仰いで
高い
処に
朱の
欄干のついた
窓があつてそこから
顔を
出す
茶屋が
裏ゆく
土手下の
細道に
落かゝるやうな三
味の
音を
仰いで
聞けば、
仲之町藝者が
冴えたる
腕に、
君が
情の
假寐の
床にと
何ならぬ一ふし
哀れも
深く
「
然うだツたかな。」と
空ツ
恍けるやうに、ちらと空を
仰ぎながら、「とすりや、そりや
俺がお前を
擇んだのぢやない、俺の若い血がお前に
惚れたんだらう。」
入り見れば
蝉の
脱け
殻同様人を見ず、され共古びたる箱類
許多あり、
蓋を
開き見れば皆
空虚なり、人夫等曰く多分
猟師小屋ならんと、
図らず天井を
仰ぎ見れば
蜿蜒として数尺の大蛇
横はり
その有りさまにアレートスよろめき
仰に倒れ伏す。
『はてさて、
妙だぞ、あれは
矢ツ
張滊船だわい、して
見ると
今月の
航海表に
錯誤があつたのかしらん。』と
言ひつゝ、
仰いで
星影淡き
大空を
眺めたが
其後
荊棘の為めに
悉く
破壊せられ、躰を
被ふべきもの
更に無く、全身
挙りて
覆盆の雨に
暴露せらる、
其状誠に
憐むに
堪へたり、衆相対して
眼を
開くも
閴として
声なく、
仰ぎて天の無情を
歎す
橄欖島は
荒凉たる
島、とても
其種の
發動藥液を
得る
事は
出來ず、
其他の
諸島、
又は
大陸に
通信して、
供給を
仰ぐといふ
事も、
决して
出來る
事では
無いのです。
百二十年
以前に
見たる
所の人ありと
伝ふ
所の文珠岩は即ち之れなり、
衆皆拍手
喝釆して
探検者一行の大発見を
喜ぶ
直ちに丘下に
到りて
仰ぎ見れば、丘の
高さ百尺
余、天然の
奇岩兀として其頂上に
立ち