“あほう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
阿呆86.3%
阿房10.8%
呆痴者1.0%
白痴1.0%
阿宝1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「あの阿呆あほうをね。たれがまあ手をつけたんだか——もっとも、阿濃あこぎは次郎さんに、執心しゅうしんだったが、まさかあの人でもなかろうよ。」
偸盗 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
精霊しようれうさまのおたなかざりもこしらへくれねば御燈明おとうめう一つで御先祖様へおびをまをしてゐるもが仕業だとお思ひなさる、お前が阿房あほうを尽してお力づらめに釣られたから起つた事
にごりえ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ごうも実際に接触しなかったので何の役にも立たず、儒者といえば呆痴者あほうの異名の如く思わせたものだが、今日の新学問は無論昔の儒学などと同日に論ずべきものでないとしても
我輩の智識吸収法 (新字新仮名) / 大隈重信(著)
白痴あほうはどんよりした目をあげて膳の上をめていたが
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その豪商に阿宝あほうというむすめがあって婿になる人を探していた。
阿宝 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)