“おめでた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
御目出度25.0%
御芽出度25.0%
白痴25.0%
祝言25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼はこう云う点になると、実際どこまでも御目出度おめでたく出来上った人間の一人であった。しかしまたその御目出度さがあらゆる強者に特有な烙印やきいんである事も事実であった。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
他の一団はまた犬のごとく盲目的に彼を崇拝した。さらにまた他の一団は彼の野性と御目出度おめでたさとに残酷な嘲笑ちょうしょうを浴せかけた。最後に数人の若者たちは心から彼に信服した。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
モダン・ガールといふものが見られるのは御芽出度おめでたいとも申さうか、『今様くどき』の著者には、ちよつと面はゆい心地がする。
名古屋スケッチ (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
依頼たのみというは他でもない。お前はそういう人間だから——平ったく云やあ白痴おめでたいから皆の者が油断してどんな所へはいって行こうと叱る者もなけりゃ怪しむ者もない。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
若旦那とオモヨさんの祝言おめでたがあるというような事で、呉さんのお家はもう、何とのう浮き上るようなあんばいで……ヘイ……。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)