御目出度おめでた)” の例文
彼はこう云う点になると、実際どこまでも御目出度おめでたく出来上った人間の一人であった。しかしまたその御目出度さがあらゆる強者に特有な烙印やきいんである事も事実であった。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
他の一団はまた犬のごとく盲目的に彼を崇拝した。さらにまた他の一団は彼の野性と御目出度おめでたさとに残酷な嘲笑ちょうしょうを浴せかけた。最後に数人の若者たちは心から彼に信服した。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)