“煽風器”の読み方と例文
読み方割合
せんぷうき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
銀座ぎんざ駒形こまがた人形町通にんぎょうちょうどおりの柳のかげに夏のの露店にぎわう有様は、煽風器せんぷうきなくとも天然の凉風自在に吹通ふきかよう星のしたなる一大勧工場かんこうばにひとしいではないか。
貝原は宮大工上りの太い手首の汗をカフスににじませまいとして、ぐっと腕捲うでまくりして、煽風器せんぷうきに当てながら、ぽつりぽつり、まだ、通しものの豆をんでいる。
渾沌未分 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
煽風器せんぷうきはもう片寄せられて、床のかご花生けに秋草がされてあったが、庸三は心も体も疲れていた。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)