“せんぷうき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
煽風器41.7%
扇風機33.3%
煽風機16.7%
旋風器8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
貝原は宮大工上りの太い手首の汗をカフスににじませまいとして、ぐっと腕捲うでまくりして、煽風器せんぷうきに当てながら、ぽつりぽつり、まだ、通しものの豆をんでいる。
渾沌未分 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
銀座のまぶしいショウ・ウィンドウを見ている人には自家用自動車で待合まちあい通いやカッフェー入りをする人には、夏は扇風機せんぷうき、冬は暖炉だんろに、思うようしたい放題のことのできる人には
私の脳髄の全部が忽ち煽風機せんぷうきのような廻転を初めた。身体からだ自然おのずと傾いて一方に倒れそうになったのを、かろうじて椅子の肘掛けで支え止めた。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
旋風器せんぷうきの起す風はわが髪のしづくたるる濡髪ぬれがみとなるをすら救はずさふらへば、そのおとの頭に響くおといよ/\うとましく覚え、それもさふらうては身はたゞ𤍠湯の中にあると思はばよからんと心を定め申しさふらふ
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)