扇風機せんぷうき)” の例文
そして或る日、扇風機せんぷうきのこわれたのを買いあてたときには、彼は、とびあがらんばかりに、よろこんだ。
未来の地下戦車長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
銀座のまぶしいショウ・ウィンドウを見ている人には自家用自動車で待合まちあい通いやカッフェー入りをする人には、夏は扇風機せんぷうき、冬は暖炉だんろに、思うようしたい放題のことのできる人には
もう食堂しょくどうのしたくはすっかり出来て、扇風機せんぷうきはぶうぶうまわり、白いテーブルけはなみをたてます。テーブルの上には、みどりや黒の植木うえきはち立派りっぱにならび、極上等ごくじょうとうのパンやバターももうかれました。
紫紺染について (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
さっと天井にとりつけた扇風機せんぷうきの風が彼の顔をあおった。
糞尿譚 (新字新仮名) / 火野葦平(著)