“掛構”の読み方と例文
読み方割合
かけかま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
違ひない! お袋が有るとか、女房が有るといふのなら、跡に残つた者が困りもせうが、一人切ひとりきりなら誰に掛構かけかまひもない話だ。
椋のミハイロ (新字旧仮名) / ボレスワフ・プルス(著)
神保町辺へ用達ようたしにおいでなさいましたお帰りがけ、ご散歩かたがた、「どうだい、新店は立行たちゆくかい。」と最初のっけから掛構かけかまいなくおっしゃって。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
一体租税とか女房かないから頼まれた手紙とかいふものはよく忘れ勝なもので、そんな物を忘れたり、怠つたりした所で、一向掛構かけかまひの無ささうなものだが土地ところの収税吏は怖い顔をして催促に出掛けて来た。