“古蓆”の読み方と例文
読み方割合
ふるむしろ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大きな声を張りあげてときをつくり、剰(あまつ)さえ古蓆(ふるむしろ)のように引き挘(むし)られた翼(はね)でバタバタと羽搏(はばた)きをやらかしていた。
折からあの焚き捨てた芥火(あくたび)が、まだ焔の舌を吐いているそのかすかな光に透かして見ますと、小屋はどれよりも小さいくらいで、竹の柱も古蓆(ふるむしろ)の屋根も隣近所と変りはございませんが
邪宗門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
積悪の応報覿面(てきめん)の末を憂(うれ)ひて措(お)かざる直道が心の眼(まなこ)は、無残にも怨(うらみ)の刃(やいば)に劈(つんざか)れて、路上に横死(おうし)の恥を暴(さら)せる父が死顔の、犬に蹋(け)られ、泥に塗(まみ)れて、古蓆(ふるむしろ)の陰に枕(まくら)せるを、怪くも歴々(まざまざ)と見て
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)