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古蓆
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ふるむしろ
ふりがな文庫
“
古蓆
(
ふるむしろ
)” の例文
大きな声を張りあげてときをつくり、
剰
(
あまつ
)
さえ
古蓆
(
ふるむしろ
)
のように引き
挘
(
むし
)
られた
翼
(
はね
)
でバタバタと
羽搏
(
はばた
)
きをやらかしていた。
死せる魂:01 または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
折からあの焚き捨てた
芥火
(
あくたび
)
が、まだ焔の舌を吐いているそのかすかな光に透かして見ますと、小屋はどれよりも小さいくらいで、竹の柱も
古蓆
(
ふるむしろ
)
の屋根も隣近所と変りはございませんが
邪宗門
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
積悪の応報
覿面
(
てきめん
)
の末を
憂
(
うれ
)
ひて
措
(
お
)
かざる直道が心の
眼
(
まなこ
)
は、無残にも
怨
(
うらみ
)
の
刃
(
やいば
)
に
劈
(
つんざか
)
れて、路上に
横死
(
おうし
)
の恥を
暴
(
さら
)
せる父が死顔の、犬に
蹋
(
け
)
られ、泥に
塗
(
まみ
)
れて、
古蓆
(
ふるむしろ
)
の陰に
枕
(
まくら
)
せるを、怪くも
歴々
(
まざまざ
)
と見て
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
二人は真暗な中を手さぐりであり合せの
古蓆
(
ふるむしろ
)
や
藁
(
わら
)
をよせ集めてどっかと腰を
据
(
す
)
えた。妻は大きな溜息をして背の荷と一緒に赤坊を卸して胸に抱き取った。乳房をあてがって見たが乳は枯れていた。
カインの末裔
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
古
常用漢字
小2
部首:⼝
5画
蓆
漢検1級
部首:⾋
13画
“古”で始まる語句
古
古今
古渡
古河
古市
古風
古家
古物
古文書
古代