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一躍
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いちやく
ふりがな文庫
“
一躍
(
いちやく
)” の例文
そのころ、
故郷
(
こきょう
)
の
伝説
(
でんせつ
)
をもとにして「イェスタ・ベルリング物語」という作品を書き、これによってラーゲルレーヴさんは
一躍
(
いちやく
)
有名になりました。
「ニールスのふしぎな旅 下」まえがき
(新字新仮名)
/
矢崎源九郎
(著)
一
人
(
にん
)
榎
(
えのき
)
の
下
(
もと
)
に
立
(
た
)
ちて、「お
月樣
(
つきさま
)
幾
(
いく
)
つ」と
叫
(
さけ
)
ぶ
時
(
とき
)
は、
幾多
(
いくた
)
の(
應
(
おう
)
)
等
(
ら
)
同音
(
どうおん
)
に「お
十三
(
じふさん
)
七
(
なゝ
)
つ」と
和
(
わ
)
して、
飛禽
(
ひきん
)
の
翅
(
つばさ
)
か、
走獸
(
そうじう
)
の
脚
(
あし
)
か、
一躍
(
いちやく
)
疾走
(
しつそう
)
して
忽
(
たちま
)
ち
見
(
み
)
えず。
蛇くひ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
篤志
(
とくし
)
の方は、京都に行かれた節にでも、料理屋に命じて、醤油で煮つめさせ、一つ試みられてはいかが。これさえ食べれば、
一躍
(
いちやく
)
茶漬けの天下取りになれるわけである。
京都のごりの茶漬け
(新字新仮名)
/
北大路魯山人
(著)
思い出したように子供を坐らせておいて、街上の見知らぬ人を用心しなければならない必要を汗を
掻
(
か
)
いて説明するやら、全米国で、三、四歳の小児が
一躍
(
いちやく
)
家庭の花形におさまり
チャアリイは何処にいる
(新字新仮名)
/
牧逸馬
(著)
獅子は久しく眼に見えぬ
檻
(
おり
)
の中で
獅子吼
(
ししく
)
をしたり、
毬
(
まり
)
を
弄
(
もてあそ
)
んだり、
無聊
(
むりょう
)
に
悶
(
もだ
)
えたりして居ましたが、最後に身を
跳
(
おど
)
らして
一躍
(
いちやく
)
檻外
(
らんがい
)
に飛び出で、万里の野に
奔
(
はし
)
って自由の死を遂げました。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
▼ もっと見る
啻
(
たゞ
)
に
數艘
(
すうそう
)
の
軍艦
(
ぐんかん
)
の
多
(
おほ
)
くなつた
位
(
くらい
)
や、
區々
(
くゝ
)
たる
軍器
(
ぐんき
)
の
製造
(
せいぞう
)
にも、
多
(
おほ
)
く
彼等
(
かれら
)
の
後
(
あと
)
を
摸傚
(
まね
)
して
居
(
を
)
る
樣
(
やう
)
では、
到底
(
とても
)
東洋
(
とうやう
)
の
平和
(
へいわ
)
を
維持
(
ゐぢ
)
し、
進
(
すゝ
)
んで
外交上
(
ぐわいこうじやう
)
の
一大
(
いちだい
)
權力
(
けんりよく
)
を
握
(
にぎ
)
る
事
(
こと
)
は
覺束
(
おぼつか
)
ない、
一躍
(
いちやく
)
して、
歐
(
をう
)
の
上
(
うへ
)
に
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
旨
(
うま
)
い局所へ酒が
回
(
まは
)
つて、
刻下
(
こくか
)
の経済や、目前の生活や、又それに伴ふ苦痛やら、不平やら、心の底の
騒
(
さわ
)
がしさやらを全然
痲痺
(
まひ
)
して仕舞つた様に見える。平岡の談話は
一躍
(
いちやく
)
して
高
(
たか
)
い平面に飛び
上
(
あ
)
がつた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
カビ博士のことは、
一躍
(
いちやく
)
有名となった。
海底都市
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
そして、一八九一年に出版されたこの作によって、ラーゲルレーヴさんの名は
一躍
(
いちやく
)
有名になったのです。
「ニールスのふしぎな旅 上」まえがき
(新字新仮名)
/
矢崎源九郎
(著)
船長
(
せんちやう
)
の
命
(
めい
)
の
下
(
もと
)
に、
水夫
(
すいふ
)
は
一躍
(
いちやく
)
して
難
(
なん
)
に
赴
(
おもむ
)
き、
辛
(
から
)
うじて
法華僧
(
ほつけそう
)
を
救
(
すく
)
ひ
得
(
え
)
たり。
旅僧
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
“一躍”の意味
《動詞・形容動詞》
ひととびすること。
順序をこえて昇進すること。躍進すること。評価や名声などが一挙に上がること。
(出典:Wiktionary)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
躍
常用漢字
中学
部首:⾜
21画
“一”で始まる語句
一
一人
一寸
一言
一時
一昨日
一日
一度
一所
一瞥