一躍ひととび)” の例文
と、自分の体が木の葉の飛ぶようになって一躍ひととびに牆を越えることができた。垣はまだ二つ三つあった。周はその垣も越えて自分の寝室の前へといった。
成仙 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
一躍ひととびして、乾児たちの背後へ隠れたが、今度はいち早く、納屋から逃げ出そうとして、そう叫びながら、乾児たちを掻き分けて前へ出、頼母の体によって半分以上ふさがってはいるが
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)