『貉』
書紀によると、日本では、推古天皇の三十五年春二月、陸奥で始めて、貉が人に化けた。尤もこれは、一本によると、化人でなくて、比人とあるが、両方ともその後に歌之と書いてあるから、人に化けたにしろ、人に比ったにしろ、人並に唄を歌った事だけは事実らし …
著者 | 芥川竜之介 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 小説 物語 |
初出 | 「読売新聞」1917(大正6)年3月 |
文字種別 | 新字新仮名 |
読書目安時間 | 約5分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約8分(300文字/分) |
作品に特徴的な語句
食
比
衣
鶏
極
目
尤
唐突
通
未
薄明
明珠
刻限
磯山
窺
老若
肚裡
苫屋
蓆織
蘆刈
狼狽
貉
蹲
近江
遠近
陸奥
頬
京畿
馬琴
鴎
丹波
床
喧伝
噛
変化
媼
容子
寧
屏風
山城
山沢
山河
畢竟
所以
推古
朧
棲
歌之
化
汐汲
狸
喉
甕襲
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