“食(ぐい)” の例文
何となれば今まで随分晩餐(ばんめし)の二度食(ぐい)なんぞを遣(や)っても平気だったもの。あの時に限(かぎっ)てこんなに遣られたのは何か外に原因がありはせんかと思う。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
狡(こす)いものには賺(だま)され、家禄放還金の公債も捲(ま)きあげられ、家財を売り食(ぐい)したり、娘を売ったり、鎗(やり)一筋の主が白昼大道に筵(むしろ)を敷いて、その鎗や刀を売ってその日の糧(かて)にかえた。
いかもの食(ぐい)の大腕白、かねて御殿山の梟を生捕って、雑巾に包(くる)んで、暖炉にくべて丸蒸を試みてから名が響く、猫を刻んでおしゃます鍋、モルモットの附焼、いささか苦いのは
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)