-
トップ
>
-
突懸
>
-
つっか
御前がそんなに行きたいなら行っても
宜ろしい、しかし一世一代と云うので大変な大入だから
到底突懸けに行ったって
這入れる
気遣いはない。
あろう事か、あっと頬げたを
圧えて
退る、道学者の
襟飾へ、
斜かいに肩を
突懸けて、横押にぐいと押して
オイ、姉や、
私が肩へつかまりねえ、わけなしだ。お前ン
処まで送ってやろうと、
穿物を
突懸けておいて、
蹲んで背中を向けますとね、そんな中でも
極のわるそうに淋しい顔をして、うじうじ。
青年は身を斜めに、肩を
揺って才子に
突懸け