“そゝくさ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
倉皇33.3%
匇卒16.7%
夙卒16.7%
性急16.7%
輕忽16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
少し手間取つて、倉皇そゝくさと小走りに清子が出て來た。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
堅くなつて匇卒そゝくさに髮を結つてゐたが、それでもお八重の方はチョイチョイ横目を使つて、職人の爲る事を見てゐた樣であつた。
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
翌朝は二人共源助に呼起されて、髮を結ふも朝飯を食ふも夙卒そゝくさに、五時發の上り一番汽車に乘つた。
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
古新聞を取つて性急そゝくさに机の塵を拂つたが、硯箱の蓋をとると、誰が使つたのか墨が磨れて居る。「誰だらう?」と思ふと、何だか譯もなしに不愉快に感じられた。
病院の窓 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
それをおもふとわたしため仇敵あだといふひと一人ひとりくて、あの輕忽そゝくさとこましやくれて世間せけんわたしのあらを吹聽ふいちやうしてあるいたといふ小間こまづかひのはやも、口返答くちへんたふばかりしてやくたゝずであつた御飯ごはんたきのかつ
この子 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)