倉皇そゝくさ)” の例文
卯平うへいひらいた。かれ不審相ふしんさうにあたりをた。執念しふねつちにひつゝいてふゆが、されるやうなあたゝかさにたゝまらなくつて倉皇そゝくさつたあとへ一ぺんはるひかりなかかれ意識いしき恢復くわいふくした。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
少し手間取つて、倉皇そゝくさと小走りに清子が出て來た。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)