“匇卒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そうそつ50.0%
そそくさ16.7%
いきなり16.7%
そゝくさ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
というのはきわめて匇卒そうそつの間に、駒雄は雉子町の紋也の家を見まわして調べたに過ぎないのであるから。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
堅くなつて匇卒そそくさに髪を結つてゐたが、それでもお八重の方はチヨイ/\横盼よこめを使つて、職人の為る事を見てゐた様であつた。
天鵞絨 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
こゝろ不覺そゞろ動顛どうてんして、匇卒いきなりへや飛出とびだしたが、ばうかぶらず、フロツクコートもずに、恐怖おそれられたまゝ、大通おほどほり文字もんじはしるのであつた。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
堅くなつて匇卒そゝくさに髮を結つてゐたが、それでもお八重の方はチョイチョイ横目を使つて、職人の爲る事を見てゐた樣であつた。
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)