“そそくさ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
匇卒14.3%
匆惶14.3%
匇皇14.3%
忽忙14.3%
急遽14.3%
性急14.3%
齷齪14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
堅くなつて匇卒そそくさに髪を結つてゐたが、それでもお八重の方はチヨイ/\横盼よこめを使つて、職人の為る事を見てゐた様であつた。
天鵞絨 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
翌朝は二人共源助に呼起されて、髪を結ふも朝飯を食ふも匇卒そそくさに、五時発の上り一番汽車に乗つた。
天鵞絨 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
あとは石山氏に頼んで、彼等は匆惶そそくさと帰途に就いた。今日きょうも甲州街道に馬車が無く、重たい足を曳きずり/\ようやく新宿に辿たどり着いた時は、女連はへと/\になって居た。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
少し手間取つて、匇皇そそくさと小走りに清子が出て来た。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
忽忙そそくさ二重外套にじゆうまわし打被うちかつぎてづる後より、帽子を持ちておくれる妻はひそかに出先を問へるなり。彼は大いなる鼻をしわめて
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
急遽そそくさして、実は逃構にげがまえも少々、この臆病者は、病人の名を聞いてさえ、悚然ぞっとする様子で
湯女の魂 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
と云ひ乍ら、野村は暖炉のわきにあつた椅子を引ずつて来て腰を下した。古新聞を取つて性急そそくさに机の塵を払つたが、硯箱の蓋をとると、誰が使つたのか墨がれて居る。
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
身を研ぐやうに 齷齪そそくさ
独楽 (新字旧仮名) / 高祖保(著)