“匇匇”の読み方と例文
読み方割合
そうそう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この歸りに更にロダン先生に逢つた事の嬉しさを今此旅先で匇匇(そうそう)と書いてしまふのは惜しい氣がする。暫く一人で喜んで居よう。
巴里の旅窓より (旧字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
二、里見(さとみ)君の「蚊遣(かや)り」も亦(また)十月小説中の白眉(はくび)なり。唯聊(いささ)か末段(まつだん)に至つて落筆匇匇(そうそう)の憾(うら)みあらん乎(か)。他は人情的か何か知らねど、不相変(あひかはらず)巧手(かうしゆ)の名に背(そむ)かずと言ふべし。
病牀雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
忠家は其処(そこ)に気がついたから、出家することだけは見合せたが、匇匇(そうそう)その場は逃げ出したさうである。すると中戸川氏の小説も文学史的に批評すれば、前人未発と云ふことは出来ない。
続野人生計事 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)