倉皇あわてて)” の例文
しゃくられて、放心して人の顔ばかり視ていたお鍋は初めて心附き、倉皇あわててはしを棄ててお勢のそばへ飛んで来て、いろいろにかして連れて行こうとするが、仲々素直に連れて行かれない。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)