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倉皇
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さうくわう
ふりがな文庫
“
倉皇
(
さうくわう
)” の例文
われは客舍に返りて、不可思議なる力に役せらるゝものゝ如く、
倉皇
(
さうくわう
)
我行李を整へ、あるじに明朝の
發軔
(
はつじん
)
を告げたり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
すると須世理姫と葦原醜男とが、まるで
塒
(
ねぐら
)
を荒らされた、二羽の
睦
(
むつま
)
じい小鳥のやうに、
倉皇
(
さうくわう
)
と
菅畳
(
すがだたみ
)
から身を起した。
老いたる素戔嗚尊
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「オ、——長二ぢやないか」
倉皇
(
さうくわう
)
として起ち
来
(
きた
)
る音して、
歪
(
ゆが
)
みたる戸は、ガタピシと開きぬ
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
敵将マカロフ提督
之
(
これ
)
を迎撃せむとし、
倉皇
(
さうくわう
)
令
(
れい
)
を下して其旗艦ペトロパフロスクを港外に進めしが、武運や
拙
(
つた
)
なかりけむ、我が沈設水雷に触れて、巨艦一爆、提督も
亦
(
また
)
艦と運命を共にしぬ。
詩
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
月照船頭に立ち、和歌を朗吟して南洲に示す、南洲
首肯
(
しゆかう
)
する所あるものゝ如し、遂に相
擁
(
よう
)
して海に
投
(
とう
)
ず。次郎等水聲起るを聞いて、
倉皇
(
さうくわう
)
として之を救ふ。月照既に死して、南洲は
蘇
(
よみがへ
)
ることを得たり。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
▼ もっと見る
婢
(
ひ
)
しづを、再び
屋内
(
をくない
)
に入り、
倉皇
(
さうくわう
)
比呂志を
抱
(
いだ
)
いて出づ。父
亦
(
また
)
庭を
回
(
めぐ
)
つて出づ。この
間
(
かん
)
家大いに動き、歩行甚だ自由ならず。
屋瓦
(
をくぐわ
)
の
乱墜
(
らんつゐ
)
するもの十余。大震漸く静まれば、風あり、
面
(
おもて
)
を吹いて過ぐ。
大正十二年九月一日の大震に際して
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
瞥視は
倉皇
(
さうくわう
)
、椅子を蹴つて起てり「解散——弁士——中止」
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
“倉皇”の意味
《名詞》
あわてふためき、いそぐ様子。あわただしいさま。
《形容動詞》
あわてふためき、いそぐ様子。あわただしいさま。
(出典:Wiktionary)
倉
常用漢字
小4
部首:⼈
10画
皇
常用漢字
小6
部首:⽩
9画
“倉皇”で始まる語句
倉皇狼狽