“菅畳”の読み方と例文
旧字:菅疊
読み方割合
すがだたみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すると須世理姫と葦原醜男とが、まるでねぐらを荒らされた、二羽のむつまじい小鳥のやうに、倉皇さうくわう菅畳すがだたみから身を起した。
老いたる素戔嗚尊 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
菅畳すがだたみ今朝けささやさやし風に吹かれび軽ろき青蛙あをがへる一つ
雀の卵 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
翌日彼は眼をさますと、洞穴ほらあなの奥にしつらえた、絹や毛皮の寝床の中に、たった一人横になっていた。寝床には菅畳すがだたみを延べる代りに、うずたかももの花が敷いてあった。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)