“気懸”のいろいろな読み方と例文
旧字:氣懸
読み方割合
きがか88.5%
きがかり7.7%
きがゝ3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
貞時はあまりに筒井が頭をつかいすぎはしないか、暇もなくはたらいては手をいためるようなことがないかと、それが気懸きがかりだった。
津の国人 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
気懸きがかりなのはこればかり。若干いくらか、おあしにするだろう、と眼光きょのごとく、賭物かけものの天丼を照らした意気のさかんなるに似ず、いいかけて早や物思う。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
『それはさうと、』と敬之進は思付いたやうに、『斯うして吾儕われ/\ばかり火鉢にあたつて居るのも気懸きがゝりだ。奈何どうでせう、二人で行つて見てやつては。』
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)