“きがゝり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
気掛40.0%
氣懸40.0%
氣掛20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
翌日よくじつは丁度日曜なので、学校では野々宮君にわけに行かない。然し昨日きのふ自分を探してゐた事が気掛きがゝりになる。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
これがまた彼の心を他へそゝのかして、幾分いくぶん其の製作をさまたげてゐる。無論むろん藝術家が製作に熱中してゐる場合に、些としたひつかゝり氣懸きがゝりがあつても他から想像さう/″\されぬ位の打撃だげきとなる。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
此所こゝまでかんがいたけれども、知覺ちかくのない御米およねかほると、また其方そのはう氣掛きがゝりになつて、すぐにでもおこしたい心持こゝろもちがするので、ついけつかねてぐづ/\してゐた。其所そこやうや醫者いしやれた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)