気掛きがゝり)” の例文
旧字:氣掛
彼は此気掛きがゝりが、自分をつて、じつと落ちかれない様に、東西に引張回ひつぱりまはした揚句、ついに三千代の方にけるのだと解釈した。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
翌日よくじつは丁度日曜なので、学校では野々宮君にわけに行かない。然し昨日きのふ自分を探してゐた事が気掛きがゝりになる。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)