“たかごえ”の漢字の書き方と例文
語句割合
高声100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お島はくすぐったいような、いらいらしい気持を紛らせようとして、そこを離れて、子供を揶揄からかったり、あによめ高声たかごえで話したりしていた。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
苦学生に扮装したこの頃の行商人が横風おうふうに靴音高くがらりと人のうち格子戸こうしどを明け田舎訛いなかなまりの高声たかごえに奥様はおいでかなぞと
隣家から酒気を含んだ高声たかごえが聞えて来た。子は夕暮前に、井戸傍いどばたで隣家の主人がとりをつぶしていたのを眼に浮べた。
(新字新仮名) / 横光利一(著)