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会心
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かいしん
ふりがな文庫
“
会心
(
かいしん
)” の例文
旧字:
會心
客の口から、国々の風土人情、一芸一能の話に耳を傾けて、時々
会心
(
かいしん
)
の
笑
(
えみ
)
を
洩
(
も
)
らす丹後守の
面
(
かお
)
には聖人のような
貴
(
とうと
)
さを見ることもあります。
大菩薩峠:04 三輪の神杉の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
藤吉郎の返辞に池田勝三郎は、かえって
会心
(
かいしん
)
な笑みをもらした。そして、馬上に移り、また会おうと別れ去った。
新書太閤記:03 第三分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「世界で日本、日本で粕谷」に拍手喝采した諸君は、此時破顔一笑、
会心
(
かいしん
)
のさざめきを以て
酬
(
むく
)
うてくれました。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
娘は
忽
(
たちま
)
ちその蒼白く美しい顔に、
会心
(
かいしん
)
の
笑
(
えみ
)
を
洩
(
もら
)
して、一礼を述べて
後
(
のち
)
、
妾
(
わたし
)
がほんの
志
(
こころ
)
ばかりの御礼の品にもと、
兼
(
かね
)
てその娘が死せし際に、その
枢
(
ひつぎ
)
に納めたという、その家に古くより伝わった
古鏡
(
こきょう
)
と
雪の透く袖
(新字新仮名)
/
鈴木鼓村
(著)
こういう
会心
(
かいしん
)
なものに対しながら、やはり平常の如き理性をもって、すこしも表に感激をあらわさない大人どもが、信長には、張りあいがない、飽きたらない。
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
左右の者のすすめは秀吉をして、いうまでもないことよ、と
会心
(
かいしん
)
の笑みを抱かせたにちがいない。
新書太閤記:08 第八分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
将卒たちの
会心
(
かいしん
)
とするところは、一番首、一番槍などの手がらにあったが、主将たる者のひそかな満足は、ただひとつ、自分の
達見
(
たっけん
)
が的中していたと感じるところにある。
新書太閤記:10 第十分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それは、
会心
(
かいしん
)
の
笑
(
え
)
みと力とをこめて思わず打った強さだった。
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
藤吉郎や
夕菴
(
せきあん
)
をかえりみて、信長は
会心
(
かいしん
)
の笑みをうかべた。
新書太閤記:04 第四分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“会心”の意味
《名詞》
心にかなうこと。思いどおりにいって十分に満足すること。
(出典:Wiktionary)
会
常用漢字
小2
部首:⼈
6画
心
常用漢字
小2
部首:⼼
4画
“会心”で始まる語句
会心事