“曳声”の読み方と例文
読み方割合
えいごえ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
希有けうぢやと申して、邸内ていない多人数たにんず立出たちいでまして、力を合せて、曳声えいごえでぐいときますとな……殿様。
雨ばけ (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
曳声えいごえを揚げて……こっちは陽気だ。手頃な丸太棒まるたんぼう差荷さしにないに、漁夫りょうしの、半裸体の、がッしりした壮佼わかものが二人、真中まんなかに一尾の大魚を釣るして来た。魚頭を鈎縄かぎなわで、尾はほとんど地摺じずれである。
貝の穴に河童の居る事 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)