“抱車夫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かかえしゃふ66.7%
かゝへしやふ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
女中が二人、書生が一人、老僕ろうぼくが一人、他に抱車夫かかえしゃふが一人という大家族であったので、家も相当に広く、間数がいくつもあって廊下ろうか続きになっていた。
田崎と抱車夫かかえしゃふ喜助きすけと父との三人。崖を下りて生茂った熊笹のあいだを捜したが、早くも出勤の刻限になった。
(新字新仮名) / 永井荷風(著)
その時分じぶんちゝきてゐたし、うち都合つがふわるくはなかつたので、抱車夫かゝへしやふ邸内ていない長屋ながやまはして、らくくらしてゐた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
状使のこれはきはめて急なれば、車に乗りてけとめいぜられたる抱車夫かゝへしやふの、御用ごようとなれば精限せいかぎけてけてかならずおかざるべし、されど車に乗るとふは
もゝはがき (新字旧仮名) / 斎藤緑雨(著)