トップ
>
構内
>
こうない
ふりがな文庫
“
構内
(
こうない
)” の例文
少年たちは
柵
(
さく
)
の破れ目から、廃工場のある
構内
(
こうない
)
へ入っていった。一番手前の工場からはじめて次々に工場の内部をのぞいていった。
骸骨館
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
すると、ある
停車場
(
ていしゃば
)
の
構内
(
こうない
)
に、ここからは、
遠
(
とお
)
くへだたっている
平原
(
へいげん
)
の
中
(
なか
)
のレールから
聞
(
き
)
いた
番号
(
ばんごう
)
の
汽罐車
(
きかんしゃ
)
がじっとして
休
(
やす
)
んでいました。
負傷した線路と月
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
みちにはすずめのかたびらが
穂
(
ほ
)
を出していっぱいにかぶさっていました。私たちはそこから
製板所
(
せいばんしょ
)
の
構内
(
こうない
)
に入りました。
イギリス海岸
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
はつとすると、
構内
(
こうない
)
を、
東雲
(
しのゝめ
)
の一
天
(
てん
)
に、
雪
(
ゆき
)
の——あとで
知
(
し
)
つた——
苅田嶽
(
かつただけ
)
の
聳
(
そび
)
えたのが
見
(
み
)
えて、
目
(
め
)
は
明
(
あきらか
)
に
成
(
な
)
つた。
続銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
一ばんおしまいに、広い
構内
(
こうない
)
にでました。ここには、むかしの軍艦の
船首像
(
せんしゅぞう
)
がならんでいました。ニールスはこのくらいふしぎなものを見たことがありません。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
▼ もっと見る
それから三
代目
(
だいめ
)
四
代目
(
だいめ
)
とは、
無關係
(
むくわんけい
)
で、
構内
(
こうない
)
へは一
歩
(
ぽ
)
も
足
(
あし
)
を
踏入
(
ふみい
)
れなかつたが、
到頭
(
たう/\
)
その
鷄屋
(
とりや
)
は
亡
(
ほろ
)
びて
了
(
しま
)
つたので、これを
幸
(
さいは
)
ひと
佛骨子
(
ぶつこつし
)
をかたらひ、
又
(
また
)
少
(
すこ
)
し
掘
(
ほ
)
つて
見
(
み
)
た。
探検実記 地中の秘密:02 権現台の懐古
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
住居
(
すまゐ
)
はつひ
構内
(
こうない
)
の
長屋
(
ながや
)
の一つであるけれど、『せい/″\
氣
(
き
)
を
利
(
き
)
かしてお
役
(
やく
)
に
立
(
た
)
つてみせます』と
言
(
い
)
つてるやうな
娘
(
むすめ
)
の
心
(
こゝろ
)
をいぢらしく
思
(
おも
)
ひながら、
彼女
(
かのぢよ
)
はぱちりと
雨傘
(
あまがさ
)
をひらく。
悔
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
わが研究室に於ける本日の実験に
於
(
おい
)
ては、出力エネルギーをもって、
構内
(
こうない
)
の一隅にある巨大なる
山毛欅
(
ぶな
)
を倒そうと計画している。
諜報中継局
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
二人
(
ふたり
)
は、
線路
(
せんろ
)
のそばのさくにもたれて、シグナルや、
石炭
(
せきたん
)
の
山
(
やま
)
や、トロッコのある、
構内
(
こうない
)
の
景色
(
けしき
)
をながめていました。
昼のお月さま
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
……
去年
(
きよねん
)
の
春
(
はる
)
ごろまでは、
樹蔭
(
こかげ
)
の
徑
(
みち
)
で、
戸田街道
(
とだかいだう
)
の
表通
(
おもてどほ
)
りへ
土地
(
とち
)
の
人
(
ひと
)
たちも
勝手
(
かつて
)
に
通行
(
つうかう
)
したのだけれども、いまは
橋際
(
はしぎは
)
に
木戸
(
きど
)
が
出來
(
でき
)
て、
館
(
くわん
)
の
構内
(
こうない
)
に
成
(
な
)
つた。
鳥影
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
泥濘
(
ぬかるみ
)
と
言
(
い
)
へば、まるで
沼
(
ぬま
)
で、
構内
(
こうない
)
まで、どろ/\と
流込
(
ながれこ
)
むで、
其処等
(
そこら
)
一
面
(
めん
)
の
群集
(
ぐんしふ
)
も
薄暗
(
うすぐら
)
く
皆
(
みな
)
雨
(
あめ
)
に
悄
(
しを
)
れて
居
(
ゐ
)
た。
銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
執行官たちは念のために
構内
(
こうない
)
を見まわったが、べつに怪しい者を見かけなかったから。
超人間X号
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
このくまも、やはり
毎日駆
(
まいにちか
)
けまわった
山
(
やま
)
や、
谷
(
たに
)
や、
河
(
かわ
)
のことを
思
(
おも
)
い
出
(
だ
)
しているのかもしれませんでした。そのとき、ちょうど
停車場
(
ていしゃじょう
)
の
構内
(
こうない
)
に、
鶏
(
にわとり
)
が
餌
(
え
)
をさがしながら
歩
(
ある
)
いていました。
汽車の中のくまと鶏
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
水
(
みづ
)
を
打
(
う
)
つたとは
此
(
こ
)
の
事
(
こと
)
、
停車場
(
ステエシヨン
)
は
割
(
わり
)
に
靜
(
しづか
)
で、しつとりと
構内
(
こうない
)
一面
(
いちめん
)
に
濡
(
ぬ
)
れて
居
(
ゐ
)
る。
赤帽君
(
あかばうくん
)
に
荷物
(
にもつ
)
を
頼
(
たの
)
んで、
廣
(
ひろ
)
い
處
(
ところ
)
をずらりと
見渡
(
みわた
)
したが、
約束
(
やくそく
)
の
同伴
(
つれ
)
はまだ
來
(
き
)
て
居
(
ゐ
)
ない。
雨ふり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
ちがった
新
(
あたら
)
しい
駅
(
えき
)
に、
汽車
(
きしゃ
)
が
着
(
つ
)
くと、そこは
入隊
(
にゅうたい
)
する
兵士
(
へいし
)
の
見送
(
みおく
)
りで、
構内
(
こうない
)
がにぎわっていました。
白
(
しろ
)
い
上衣
(
うわぎ
)
に
国防婦人
(
こくぼうふじん
)
のたすきをかけた
婦人
(
ふじん
)
たちがたくさん、かよ
子
(
こ
)
の
目
(
め
)
に
入
(
はい
)
りました。
汽車は走る
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
夥
(
おびただ
)
しい荷物の山。まったく夥しい荷物の山だった。山とは恐らくこれほど物が積みあげられているのでなければ、山と名付けられまい。——さすがは
大貨物駅
(
だいかもつえき
)
として知られるS駅の
構内
(
こうない
)
だった。
地獄街道
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
停車場
(
ステーシヨン
)
の一
方
(
ぱう
)
の
端
(
はし
)
を
取
(
と
)
つて、
構内
(
こうない
)
の
出
(
で
)
はづれの
処
(
ところ
)
に、
火
(
ひ
)
の
番小屋
(
ばんごや
)
をからくりで
見
(
み
)
せるやうな
硝子窓
(
がらすまど
)
の
小店
(
こみせ
)
があつて、ふう/\
白
(
しろ
)
い
湯気
(
ゆげ
)
が
其
(
そ
)
の
窓
(
まど
)
へ
吹出
(
ふきだ
)
しては、
燈
(
ともしび
)
に
淡
(
うす
)
く
濃
(
こ
)
く
銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
わしは、一と通りの探険注意を与えると、一行の先頭に立ち、静かに、
構内
(
こうない
)
を、第九工場に向って、行進を始めたのだった。地上を
匍
(
は
)
うレールの上には、既に、冷い
夜露
(
よつゆ
)
が、しっとりと、下りていた。
夜泣き鉄骨
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
“構内”の意味
《名詞》
構内(こうない)
囲いの中。建物、敷地の内部。
(出典:Wiktionary)
構
常用漢字
小5
部首:⽊
14画
内
常用漢字
小2
部首:⼌
4画
“構内”で始まる語句
構内食堂
構内裏庭
構内照明燈