“卷(くわん)” の例文
新字:巻
そも女人(をんな)は、一代(だい)五千卷(くわん)、七千餘卷のどの經(きやう)にも佛(ほとけ)になれないと厭(きら)はれてゐるが、法華經(ほけきやう)ばかりには女人(によにん)佛(ほとけ)になると説かれてゐる。
我(わ)が「罪と罰」一卷(くわん)に見(み)るところのもの全篇(ぜんへん)悉く慘憺たる血くさき殺戮の跡を印するを認むるなり
「罪と罰」の殺人罪 (旧字旧仮名) / 北村透谷(著)
全く興味津々卷(くわん)をおほう能はざらしめるものはモオリス・ルブランの作品にまさるものはない。
探偵小説の魅力 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
余は「罪と罰」第一卷(くわん)を通讀(つうどく)すること前後(ぜんご)二囘(くわい)せしが、その通讀(つうどく)の際(さい)極(きは)めて面白(おもしろ)しと思(おも)ひたるは、殺人罪(さつじんざい)の原因(げんいん)のいかにも綿密(めんみつ)に精微(せいび)に畫出(くわくしゆつ)せられたる事(こと)なり、もし或(ある)兇漢(けふかん)ありて或(ある)貞婦(ていふ)を殺(ころ)し
「罪と罰」の殺人罪 (旧字旧仮名) / 北村透谷(著)