“貞婦”の読み方と例文
読み方割合
ていふ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さだめし其女そなたは嫁ぐ日までの教養として、貞婦ていふかがみとなるよう、おしゅうとどのからも、やかましい庭訓ていきんを数々おしえこまれておろうが、この良人は、そう気難しゅうはない。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
お前さんでも貞婦ていふ両夫にまみえずということがあるは知ってるでしょう、私だって左様そうだわ、一旦伊之さんとあんな交情なかになったんだもの、世間の義理で切れましょうと云ったって
余は「罪と罰」第一くわん通讀つうどくすること前後ぜんごくわいせしが、その通讀つうどくさいきはめて面白おもしろしとおもひたるは、殺人罪さつじんざい原因げんいんのいかにも綿密めんみつ精微せいび畫出くわくしゆつせられたることなり、もしある兇漢けふかんありてある貞婦ていふころ
「罪と罰」の殺人罪 (旧字旧仮名) / 北村透谷(著)