“小掻卷”のいろいろな読み方と例文
新字:小掻巻
読み方割合
こがいまき50.0%
こかいまき50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
平次は傍へ寄つて、片手拜みに佛樣への敬意を表した後、死骸に掛けた見よげな小掻卷こがいまきをはねのけて、後ろを振り返りました。
お粂は布團へもぐり込んだまゝ小掻卷こがいまきに襟を埋めて勝手なことを言ふのです。
銭形平次捕物控:311 鬼女 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
平次はくすぐつたいやうな心持でお粂と相對しました。赤い夜具の裏をハネ返して、長襦袢に小掻卷こかいまきの、寒々さむ/″\と膝を揃へた、お粂のポーズは哀れ深くも色つぽいものだつたのです。
銭形平次捕物控:311 鬼女 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
絹物の小掻卷こかいまきを蹴飛ばして、はだけた毛だらけの胸。