小掻卷こかいまき)” の例文
新字:小掻巻
平次はくすぐつたいやうな心持でお粂と相對しました。赤い夜具の裏をハネ返して、長襦袢に小掻卷こかいまきの、寒々さむ/″\と膝を揃へた、お粂のポーズは哀れ深くも色つぽいものだつたのです。
銭形平次捕物控:311 鬼女 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
絹物の小掻卷こかいまきを蹴飛ばして、はだけた毛だらけの胸。